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自分の都合で木切るなんて

内藤 庸(中2)

 マンションの住人が、落ち葉の掃除が大変だから木を切りたいと言っている。そういうことが中日新聞の「時のおもり」というコラムに出ていた。もともとそこに住んでいた人たちは森を大切に生きてきたから、それを聞いてびっくりした。私もびっくりした。
 葉っぱが落ちるだけで木を切ってしまう?若葉や紅葉のころのように、景色を楽しめる時は文句を言わず、葉っぱが落ちる時はじゃまだから切ってほしいと言うのだろうか。それはあまり良いことではない、と私は思った。
 木は人間に必要だから植えられて、がんばって成長してきたのに、人間の都合で生命を終わらせるなんてかわいそうだ。葉っぱが落ちることは、木にとって自然なことだ。人間が話すのと同じくらい。
 人間だって、赤ちゃんの時や若いころがあって、だんだん年を取り、老人になる。それも自然なことだ。木だから何をしてもいいわけはないし、もし切ってしまうことが平気な人は、きっと人間に対してもやさしくないんだろうな、と思った。

中日新聞
2004年6月21日掲載

 

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