鈴木重種作品展●内なる神話へ2005年 2月 4日 (金)〜
2月 13日 (日) 人は言葉の塊 (マッス)としてある。生存、追憶、畏敬、歓喜、氾濫、崇拝。表現は、それら言葉の塊 (マッス)を、内なる神話に還元する行為でもある。 個展によせて 中村宏・画家
十代の頃から絵を描き初め、無明の行先を不安な思いで見つめていたであろう仲のひとりに、同郷の鈴木重種君 がいる。個々別々ではあったが愚直に描き続けて数十年、思えば遠くへ来たものだと、私と同様彼も今そう感じているにちがいない。永い間ただひたすら絵筆に託していた何かがあり、そしてこちらに迫ってくるものをそこに探したいと思う。継続は力なりという。それは表現行為というものでもあるとするなら、彼の何かもその中で光を放っているはずだ。その光はたったひとつでもそれで充分に思う。
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