際の風景
日常の中で、天竜川の中洲や太平洋の波濤のうねり、汀、潮の匂いを感じ、際の風景を意識することがあります。大地や山河の中に潜む、磐境、海境、山の辺などの有情の群類が織りなす光景に、思いを馳せ、人間によって構築、加工された環境(都市・田舎)との狭間にある、遣る瀬無い時代の現象のコントラストを楽しんでいます。
物と物との接する所や境日、境界、柵を折れ線の中に綴り合わせ、とき(時間)ところ(空間)ひと(人間)さらに、この世(世間)の間の構造に迫ることが出来るのか、否か。心象風景としての抽象油彩画展、12年ぶりのアートー人旅です。