村木律夫 作陶展
2008年9月20日(土)〜9月27日(日)
「何げないもの」「使い易くシンプルなもの」と「新しい感覚」の表現とのはざ間で、いつも揺れている。そんな時、「古いもの」へ,と視線を置いて見ることがある。点在する「美しいもの」に引き寄せられながら,現実へと帰ってくる。そこには、綿々と続いてきた工芸の歴史と向きあわなくてはならない自分がいる。モダンな感受性の中にあるシックさと、暖かみのある素材を生かす自分の器作りも、工芸の使命かと思う。ただ確信のようなものがある。技に裏付けられていて、その技が勝っていないこと。そして自身の在りのままが、どこかに見え隠れしている表現をすることへの思いだ。
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