中西美沙子
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「矢野静明展」を見て、タイトルを考えました。

矢野さんの絵は抽象です。中には青だけを塗り重ねた単色の絵もあるのですが、子どもたちは自分の好きな絵の前に立ち、自由にタイトルを考え、イメージをふくらませました。なお、タイトルの最後に付いているナンバーは、展示時にそれぞれの絵に付けられていた番号です。

「行進」Y・I(女子)(1)
海の中で、青いてんとう虫が行進している。まわりに、くじらがいる。たくさん泳いでいる。
画用紙のような紙が、ごわごわになっていて、少しあれている海のようだった。
てんとう虫が、海の水にすいこまれていく。くじらも消えていく。
オレンジ色の明かりが、だんだんこっちへやってくる。その明かりは、上の方から、どんどんやってくる。反対側にも見えてきた。始めは見えなかったのに、だんだん見えてくるようになった。
まわりがだんだんおだやかな海になってくる。てんとう虫も、くじらも出てきて、またもとにもどった。てんとう虫が、行進している。(全文)

「氷原の叡智」T・J(男子)(3)
この作品は、一見するとただ紙を藍色でぬっただけにしか見えません。しかし、近付いてじっと目をこらすと、無数の模様が見えてきます。僕は、大量の模様を隠し持つこの作品に、底知れない叡智を感じました。
 ふと、この作品を見ると、深い藍色の中に白や黒の模様が点在することに気が付きました。模様だけでなく色さえもこの作品は隠していたのです。(全文)

「海の中の生き物」W・M(男子)ナンバー不明
 全部青くて、中にオレンジ色の四つの点が見える。まるでこれは、海の中のオレンジ色の生き物みたいだ。絵の中には、魚がいるみたいだった。(一部抜粋)

「大きな青い海の底」S・R(男子)(3)
 大きな青の感じは、海のようだ。少し暗い感じがするので、これは海の上ではなく、海の底のようだっ
た。(一部抜粋)

「地面の上に立つ人」N・M(男子)(2)
 遠くから見ると、地面の上に夜一人で立っている人が見える。人の下にある2色の色は地層に見える。紙は不思議なもようの紙と土のような色の紙と、夜空のようなむらさき色の紙が使われている。この3種類の紙は重ねて使われていたりする。色の濃さが違う所もある。その色のこさの違いによって、夜空に見えたり地層に見えたりしてくる。(一部抜粋)

「封印された海」Y・S(男子)(3)
 このえは、よく見ると、つぶつぶした物が、ありぼくは、それを、プランクトンとして、そのつぶつぶとはちょっと形がちがうのを、ぼくはサメにして、ほかの魚は、いないことにしました。このえは、なんかさみしそうなかんじです。この作品が好きになったのは、ぼくに、にあっているからです。(一部抜粋)

「夕焼けのオーバーオール」T ・A(女子)(2)
 小さな村のかじ屋さんは、おしゃれさんでした。いつも、いっぱいのボタンをつけた、夕焼けのオーバーオールを着ています。矢野さんは、かじ屋に新しいオーバーオールを作ってあげたのです。そでには、暑い遠くの国のお姫様のドレス模様をつけました。そして、真ん中には、ろうそくを灯しました。
オーバーオールは、朝日が昇るように、ゆっくりとろうそくの色に染まりました。そして、かじ屋のおじいさんの手のように、さわるとボコボコしていました。それは、ポカポカなかじ屋の心の中だったのかも知れません。(全文)

「海の世界」I・M(男子)(3)
 絵をじーっと見つめていると、すいこまれそうだ。海の中に黒いこけがついている岩がたくさんある。近くでよく見ると、海の中でたくさんの生物がうごいている。さんかくやしかくの形の生物が動いている。(一部抜粋)

「カーテン」H・K(男子)(5)
 カラフルな所が好きです。ボタンがたくさんついている所も好きです。ふん火した、火山に見えます。ぼくは、この絵を見て南平の、いなりばしから見た夕日を感じた。(一部抜粋)

「夜空のほたる」H・M(女子)(6)
夜の空に小さなほたるがみんなで遊んでいる。青は青でも、うすい青(みず色)こい青(海がそまったような色)、あと一番いい色は、夜の空みたいに美しい色。形が、ちょくせんではなくて、すこしまがっていて、おもしろい形だ。わたしの家のうらの森に、「ほたるの里」と言う所がある。そこには、「ヒメボタル」や「ゲンジボタル」など、たくさんのほたるがすんでいる。(一部抜粋)

「奇妙な表情のとびら」O・T(男子)(11)
上の方にとびらみたいのがありそのまわりに四角や三角や点などが描いてあり、いかにも古代神殿という感じに見える。(一部抜粋)

「水の足あと」M・H(男子)(3)
 ぼくが一番気に入ったのは、一番青い色の絵だ。遠くから見ると青くて、足あとがたくさんあるみたいだ。近くから見ると、黒も少しまじっていて、水色や黒っぽい青があって、表面が石みたいにごつごつしている。ぼくは、この絵からさびしい感じをうけた。(一部抜粋)

「灼熱の太陽」M・H(男子)(4)
 赤は赤でもオレンジやむらさきやきいろなどたくさんの色を使っていて太陽がカンカンにおこって真っ赤に燃えているようだった。(一部抜粋)

「青の真実」N・M(男子)(3)
 ぼくの目に50万円の絵がかがやいて見えた。もようの中で気に入ったのは、野球のボールをぶつけたようなもようと、電車のせんろに大きなテントウムシの羽を、青いペンキでつけたあとをつけたものだ。(一部抜粋)

「炎のとびら」H・S(男子)(10)
ぼくが炎のとびらにした理由は、だいだい色の中に、とびらのような所があったからです。かいだんやとびらのわかれめのようなところもあります。ドアノブはないけど。ぼくはこの絵を、炎のとびらに、ぜったいする!(一部抜粋)

「一人ぼっちの悲しい人」Y・T(男子)(13)
 絵の中に男の人がたっている。この人はとても存在がうすい。なんか悲しい事けんでもあったのかな?それともなやみごとでもあったのかな? そう思うとよけい男の人がかわいそうに思う。なんとなく、深い海で「助けて?」という声でさけんでいるようだ。(一部抜粋)


「朝がむかえる夕やけの色」A・C(女子)(4)
 朝が美しい太陽を照らして、いろいろな空の色を出している。遠くには人が何人もいて観察しているようだ。光にてらされて日かげのところ、日なたのところいろんなところがあって私もその絵の中に入ってみたいと思った。一枚の紙に何十色もの色があり、とても輝いていた。(全文)

「かげの門」O・R(男子)(11)
 上の所が門で、鳥のような大きなかげがある。下のほうは、道にもすじのようなもようがある。きれいだ。(一部抜粋)

「夕日に囲まれた家」A・K(男子)ナンバー不明
 ぼくはこの絵を、夕日の中にある家だと思いました。この家は、下に大きなおふろがあって、上には、ようくくつろげる茶色いマットがあるように感じます。この絵は、紙をちぎってはってちぎってはってして、絵が浮き出ているように感じます。(一部抜粋)

「一人の幽霊物語」H・N(男子)(12)
 この作品の好きな所は、おもに赤と青を使っているけど、赤は赤でも、色々な色を混ぜ合わせて赤をつくったり、青も色々な色を混ぜ合わせて青をつくっていて、たくさん工夫されているからです。
この作品を見ていると、部屋の片隅に一人の幽霊が見えてきます。幽霊は、体がふにゃふにゃしていて、少し曲がっています。そして上にふわふわ飛んで行きそうです。(一部抜粋)

「悲しい青、美しい青」S・C(女子)(1)
私は、やのさんの絵を見た。この絵を見ると、どこか悲しくなる。なみだ、暗いふんいきになる。しかし、遠くから見ると、美しい青にも見える。近くから見ると悲しい青、遠くから見ると美しい、ほっとする青に見える。
悲しい青は、だれもいない所、とてもさびしいところが思いうかぶ。強い風がふきぬける場所ノそこへ来た人がホロリとこぼすなみだノ。
美しい青もなみだの色だ。うれしい時にながすなみだは、まさにこの絵の色だろう。
この絵の中に、一部うすい色のところがある。これは、パッと差してきた太陽の光で、光かがやく部分ではないだろうか。私は、その部分が一番気に入っている。
こい青、ぐんじょう色、うすい水色に分かれているこの絵は、とてもすてきだ。(原文のまま全文)

「虹」N・T(男子)(5)
ぼくが、ふっと見あげた空に、虹がうかんでいた。その虹にこの絵は似ている。青、黄色、緑、赤、これらの色は、その色だけで、できてはいない。青の中には、こい青、むらさきにちかい青、みず色、「青」とは一言で言いあらわせない。そんなところが僕は好きだ。
全体的にガサガサしていて、鉄がさびている。重いというイメージだ。(全文)

「足あと」M・R(男子)(3)
 なぜ、青い色が使われているかというと、これは、水たまりを表していて、多くの人が水たまりの上を通ったよ、という事が分かります。という事は、今かさっき、雨がふっていたんだな。(一部抜粋)

「太陽の砂ばく」S・H(女子)(4)
この、矢野さん作の絵は、赤、茶、黄、だいだい、そして青で出来た絵です。パーツごとにはりつけており、上の方には、三角形がピラミッドと化してならんでおります。その砂ばくは、太陽のように輝いた砂の波や、青くすんだ水を流しております。でこぼことした砂は、よく見ると砂ばくの表情を表しているようになっています。(全文)

「いろんなもよう」W・S(女子)(11)
 私はこの絵を見て、ぱっと見てるんじゃなくて、よく見ると、いろんな色が少しずつ、まざって色になっているんだなと思った。形だってまる、さんかく、しかく、てんてんだけでも、しかくの中にまる、さんかくの中にてんてんみたいに、少ない形でもいろんなことができるんだなと思った。色だって、人間だって、一つ一つがちがう。同じ色でもよく見れば、色がちがうことが分かった。(一部抜粋)

「海にしずんだ町」Y・E(女子)(3)
 左の方の道路が、女という字に似ていた。(一部抜粋)

「川」S・H(男子)ナンバー不明

 

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