静岡大はこのほど、ロシアのサンクトペテルブルク国立工業大と学術協定を締結した。画像科学やナノ材料を中心とした共同研究を積極的に進めるほか、両大で博士や修士の学位が取得できる「複数学位授与制度」（DDP)の導入を目指す。
静岡大電子工学研究所長の三村秀典教授（57）と中西洋一郎名誉教授（72）が９月末に同工業大を訪れ、ニコライ・リシュテイン学長と調印式を行った。
静岡大と同工業大は2001年から教員間の交流がある。静岡大はこれまで、同工業大から延べ10人の研究員を受け入れる一方、延べ20人を派遣している。また、20件以上の共同研究論文を発表している。
三村教授は「サンクトペテルブルクは世界有数の学術文化都市。学生たちは海外に出て、視野を広げてほしい」と活発な交流に期待を寄せた。
同工業大は電子式テレビカメラ「アイコノスコープ」の開発者ツヴォルキン博士を輩出したほか、元素の周期律表を作成したメンデレーエフも教授を務めた歴史がある。
学術協定を結んだ三村教授（右から３人目）と中西名誉教授（同４人目）、 リシュテイン学長（右端）ら
静岡新聞 2013年10月21日掲載
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