投稿で知った娘の成長感激大木直美 娘の投稿が、新聞に載った(5月16日「本気で言えば 子どもも理解」)。
知人からそれを聞き急いで発言欄を見る。娘の名前を見つけ、ドキドキしながら読む。一読して、涙がジワッー。何度も何度も読み返す。犯罪を犯した少女への思いをつづったものだった。
「その子は、なぜこんなことを平気でしてしまったのだろう。もしかしてその子の周りには、ちゃんと教えてくれる大人がいなかったのでは。私の家族は仲が良い。私が小さい時から親は、やっていいことと悪いことを教えてくれた」。そんなことが書かれていた。
親としては、別に取り立てて何かをしたのでもなく、ごく普通に育てたつもりだったが、子どもはそんなふうに思っていてくれたのか、と感じた。そして、親の知らない間に大きく育ったんだな、との思いを実感した。
掲載された日は、偶然にも娘の誕生日でもあった。その日は、私も娘もせきと熱でまともなお祝いもできなかったが、この記事は私たちにとって最良のプレゼントになった。 中日新聞
2004年6月6日掲載 |