「人を支える」意味かみしめる鈴木 敦子(高1) 「家族を亡くした人への言葉」という記事を読んだ。私は、大切な人を亡くした経験はないし、それに直面している人に会ったこともない。だから、この記事を読むまで、そんなことを考えたこともなかった。
もし、大切な人がなくなったり、そのために悲しみに直面している人に出会ったら、人は何をするでしょう。 小学校の先生が話してくれたことを思い出した。自分の夫が亡くなった時の話だった。葬式の時、みんなは「頑張りな」「あなたより不幸な人はたくさんいるよ」と励ましてくれた。みんなは、慰め、励ますつもりで言ったのに、先生は悲しい気持ちになった。
自分を奮い立たせるために、もっと大変な人がいると思うのと、人から「あの人よりましよ」と言われるのでは、全然意味が違う。葬式の間、一人だけ無言で手伝ってくれる人がいた。その人は先生に、何も言わずただお茶運びや、座布団の用意などをしてくれた。
その人のおかげで、心が落ち着き、少しうれしくなった、と先生は言っていた。 私は、人を支える、とういうことについて考えさせられた。 2004年 |