差別は簡単でも影響大きい田中友梨(高校生17) 黒人差別について考えるビデオを、中学校で見せてもらったことがある。白人の子供たちが、黒人差別について考える授業だった。先生が、目の色で生徒たちの善しあしを差別して、悪い子は目印となるものを身に付けさせられる。次の日は役を交代した。子供たちはすぐにその差別を受け入れて、ケンカ状態になった。私はそれを見て、とても驚いた。差別をすることはとても簡単なことなのだと感じた。
そして、まったく同じ問題を解かせても、良い子とされた日と悪い子とされた日では、問題を解く時間や正答率がはっきりと分かれたのだ。自分が意思を持っていても、生活環境でこんなにも違うのだと思った。それだけ社会、人の目というのは大きな影響を与えるのだと思った。
軽い気持ちで、たやすく差別をしてしまうけれど、それを受け取る人にはとても重たいものだと感じた。 2005年3月15日 |