クライアントの趣味や哲学に沿って、自然感や美的な空間を創造します。家の中に小さな美術館や図書館を作ることも可能です。「納戸」「土間」などの古い建物の要素を、モダンな住空間として取り入れます。
　人には家への「思い出」と「憧れ」があります。そのコンセプトを汲み取り、家作りの参考にします。土壁、縁側、語らい、暗闇、薄日、風通し、木の香、和紙、母の声、喜び、悲しみなどが実感できるそれらの断片が、「理想の家」を作っていると考えています。
　今、私たちは現代的な設備に包まれて生活しています。「快適」ではあっても、「生きている実感」とはかなり隔たった住環境に住んでいるのではないでしょうか。現代科学の産物である設備の使用だけではできない、「精神の心地よい生活」を意識した住宅作りを、私たちは目指したいと考えているのです。

　現代住宅は、「気密性」のみに重点が置かれていました。しかし季節感の喪失や温暖化の問題が人間の精神や環境に大きな影を落としています。エアーコンディショナーに代表される「気密性」の限界を打ち破り、住宅設計に「開放性」を求めます。
　風の道、光の推移、樹木の配置などにより、「開放感」のある住空間を模索します。

　家の中を、主婦がどのように動くかを具体的にシュミレーションします。合理的で機能的な動きを計算することで、主婦の家事労働を軽減したいと考えているからです。

　クライアントから様々な事柄を問診して、最良な住環境をクリエイトします。家は建てるだけでは意味がありません。「どのように住むか」「どんな家族を作るか」の現在形と「子どもの成長後」「歳をとったら」の未来形を考えた家作りが、本来のものと考えています。その具体的な設計プランを、「施主」と「すまい」と「設計士」とで描いて参ります。

　施工は施工者だけに任せず、管理を徹底します。『すまい』は現場主義を敷きます。設計図の忠実な実現だけでなく、より現実的で理想な住宅の完成を意識して、現場で適切な変更をすることも考えています。当然クライアントへのアプローチを経てから実行させます。図面では分からないことが現場にはあります。ここでも「クライアント」「設計士」「施工業者」を結びつけ、より良い住環境の実現を目指します。

　施工業者と設計士の下で、こちらの施工や設計ミスで生じた様々な問題点を無償でメンテナンスします。耐用年数を越したメンテナンスは有償で行います。

　都市銀行や信金、住宅金融支援機構ＪＡなどの「住宅ローン」を紹介し、細かな相談にのります。